父の古希の祝いのため、ばたばたと帰省。
地元に帰った時には必ずお墓参りに行くのだけど、墓前の花が生き生きとしていればホッとするし、枯れていれば、ごめんなさいと思う。花を整え、お線香の香りを纏って深呼吸。あとはあまりあれこれ報告しない。ただ静かに手を合わせて、南無阿弥陀仏。
自分の両親は、死後どのように弔って欲しいのかを尋ねたことがない。誰かの墓に入りたいのか、新たに墓を建てて欲しいのか、どこかに撒いて欲しいのかすら分からない。聞いておかなければと思う。人はいつ死ぬか分からない。死後の希望を叶えることは、残された者が出来る、最後の約束である。約束は、いつだって叶えられることを前提とする。
自分はというと、骨はどこかに撒いてもらえばありがたい。 どこでもいい。土に還りたい。魂は転生するが、この肉体は一度きり。
今度は墓石を磨きにこよう◎
南無