コラムやブログを読むのが好きである。Twitterをやっているのは、その質はさておき色んなジャンルの文章が好き勝手に流れてきてくれるから、というのが大きな理由のひとつ。
個人的な目標で、文章がうまくなりたい、というのがずっとある。だから例えば「」をつけるか、漢字・ひらがなどちらにするか、読点はどこに打つか、そういうことが日常的に気になって仕方がない。誰かの書いた文章を読むにも、脳内赤ペン先生がいちいち「この慣用句だとちょっと意味が違ってきますよ」「接続語は“は”ではなく“が”のほうが流れがいいと思いますけど」などとチラついてくる。これは言葉を愛するゆえの宿痾なのだろうと思うけど、なかなかの鬱陶しさ。
ちなみに読点を打ちまくるといきなりおじさんメールっぽさが炸裂します。世のおじさんたちは忠実にブレス(息継ぎ)の位置に「、」を打ってるんでしょうね。例文いきます。
件名:こんにちは!
本文:お久しぶりです。今日、出張で、近くにいますので、お昼に、ランチでも、食べましょう。ご馳走、しますよ❣️
これは完璧なるおじさんですね、完全無欠のおじさん文章。「ブレス」より「レガート」を意識されると読み手には優しいと思います(※レガート/legato…ピアノ演奏において、ひとつひとつの音をなめらかにつなげて弾くこと)。えーと、なんでおじさんと演奏法の話してるんだっけ。
句読点しかり、改行しかり、主語しかり。こだわりだすと意識するポイントってたくさんあると思います。カラマーゾフの兄弟を読んで「おいおい、“カラマーゾフ”ばっかりじゃねぇか…ここのわたし、って誰だよ」という混乱が起こるようなことはあっても、小粥のブログを読んでくださるみなさまには『読み直しのいらない、のどごしのよい文章』を目指して推敲を重ねる次第でございます。でも、うまい文章を書くことよりも楽しみながら書くことが一番の上達ですよね。今年もたくさんブログ書こう。
(Twitterの小粥アカウントはその乱痴気っぷりゆえに非公開にしています、ご容赦くださいませ)