幸せに満ちた旅のあと、思いっきり交通系のトラブルに巻き込まれるのは、わたしの人生ではよくあること。それは、ふわふわと緩んだ心にビンタするかのように、容赦なくやってくる。
今回の鳥取出張では、帰りの特急電車に10時間近く閉じ込められた。だがこの程度なら朝飯前で、エクアドル旅の帰りには飛行機の遅延により空港内を全力で走らされた挙句、乗るはずだった飛行機のゲートが目の前で閉まり、やっと帰国できたと思ったら荷物がロサンゼルスに置き去りになっていた。まだある。ネパールから帰国する便では、中継地点の中国・成都が大嵐ゆえ着陸できず、見たことも聞いたこともない小さな街の空港に着陸することに。夜中にようやく成都に戻れて、クタクタのまま空港の床で仮眠をとったら全身をダニに噛まれるなどした。
インド・バラナシの駅が停電し暗闇と化したところに夜行列車が到着してインド人共々大混乱に陥ったこと、ダラムサラの空港が封鎖してしまいデリーまでの悪路500kmをタクシーでぶっ飛ばしてもらったこと。
だから、旅先で幸せな滞在であればあるほど、心のどこかで「これは何かに巻き込まれるやつだな」と覚悟をしている。毎回あんまり無事じゃないけど、毎回なんとなく乗り越えてる。そして「ブログのネタになるなぁ」と、ぼんやり考えている。