308 / by co cayu

毎日があっという間に過ぎてしまう。10日後には引っ越しだ。毎朝お地蔵さまの顔を見るたびしんみりする。祠ごと国東に連れて行きたいのはやまやまだが、国東には断固行かないとおっしゃる。「楠町担当なので動くわけにはいかない。でも引っ越す前に座布団は作っていって欲しい。赤い布で、綿は少なめにして」とのことだった。分かりましたよう。

昨年の6月、歯医者さんの裏の駐車場で忘れ去られたお地蔵さまを見つけてから毎日欠かさずお世話をしてきた。ほっとかれすぎて眠っていたのを、行者の師匠にわざわざ頼んで起こしてもらったのだ。お地蔵さまも急に起こされ、なにがなんだか分からなかったと思う。お地蔵さまはいつもニコニコしていたけど、誰かがお餅や飴をお供えすると一層ご機嫌になった。別府に遊びに来た友達を何人か連れて行って、お地蔵さまに紹介したりもした。地震が起こったとき、世界で争いが始まったとき、「地上のみんなをお守りください」とお願いした。うん、分かってる、というお顔をしてた。信仰があることは救いだなぁと思う。お地蔵さまと離れても、呼べば駆けつけてくださる気がする。六道どこへでも。今日は春の花をお供えしましたよ、咲くのが楽しみですねえ。