運命の悪戯かに思えるほどの度重なる 再配達 を繰り返し、ようやく手にしましたこの逸品!
遣唐使と共に海を渡ってきたという、密教のお供え物 として使われていた唐菓子、
清浄歓喜団。
通称、お団。
ウェブサイトでひと目見たその日から、わたしの心は唐の都・長安へ。
「お線香食べてるみたい」「口の中がお寺です」などの扇情的な口コミ に加え、「ひと粒540円」というお値段には思わず「ひと粒で540メートル」の間違いではないかと思ってしまった。まぁグリコひと粒を遥かに凌駕するカロリーでありましょう。
出たなコンニャロ!
揚げ菓子ゆえ、持つ手に油が滲む…。
「清め」の意味を持つ7種類のお香を練り込んだこし餡を、八葉の蓮華を表す八つの結びで閉じて、上質な胡麻油で揚げてあります、とのこと。
己の因果に苦しみ、ちょうど心身清めたいと思っていたところです。
いただきます!
ヤー!
ギャーーーー!!!
気絶。
ॐ अ वि र हूं खां …
口の中に大日如来を中心とする宇宙が広がりました。
こんな 仏教的なこし餡 に出会ったことがない。もしかしてこし餡に真言かなんか書いてある?食べるだけで真言を唱えたことになったりする?これぞマニ車ならぬ マニ菓子。
そして蓮華部分、 死ぬほど硬い 。食べることを拒否しているかのよう。悟りの境地と、決して砕けぬ真理を表しているのだろうか。ああ、金剛界ってことか(深読み)
わたしの場合は「口の中が寺」というより、「金剛界曼荼羅」でした。
清浄歓喜団のレポートは以上です。
なむ