遍照 / by co cayu

ご依頼を受け、弘法大師を描かせていただきました。弘法大師といえば真言宗の宗祖、個人的にも並々ならぬ思い入れがあります。しかも、お会いしたことのない四国の方からのご依頼。なにか強烈なメッセージを受け取ったような感覚になり、二つ返事でお受けしました。

人はチャンスを与えられたとき、力を発揮できるように心と身体そして技の準備が出来ているかどうか、それはとても重要なことに思います。

 

絵描きとして、イメージ通りのお大師さまをこの世に降ろすことができるのか。緊張のあまり、筆を取る手に汗が滲みました。

IMG_1180.JPG

6年前、高野山の寺院に住み込みをしたことがあります。朝から晩まで働いて、休憩時間には奥の院へ散歩にゆき、仕事終わりには根本大塔の横を通ってコンビニへ行くような暮らし。修行のようなその労働の日々の先に、ネパール行きという大きなギフトが待っていました。そこでチベット仏教の仏画に出会う。

人生で起こった出来事はすべて繋がってゆきます。嵐に呑まれたあとの、浄化された己をじっと見てみる。そこに残ったのは、学び。まだまだ自分を見放さない。やるべきことがある。

 


絵が、無事に届きますように。 あなたが歩む道を、隅々まで照らしますように。

感謝を込めて。

 

南無 

 

 

 ※各種イラスト、仏画、曼荼羅のご依頼はホームページ内のお問い合わせフォームからどうぞ。