もうすぐ三十四才になるというのに、ここ数年は曽根崎心中 のようなめちゃくちゃな恋愛ばかり、命が幾つあっても足りません。女の三十代の厄年は強烈だと聞いてはおりましたが、強烈どころか 毎食LEE30倍カレーみたいな日々だった。疲れた。
だから厄があけた今、これからはお大師さん以外とは恋仲にならないと決めました。お大師さん、もしくはお大師さんに準ずる方(妥協)。
とはいえ意中の彼は高野山奥の院に絶賛入定中。次に会えるのは弥勒菩薩が降臨する56億7000万年後?待てるかな(白目)
お大師さん(空海744年〜)
以前もエッセイで少し書いたけど、お大師さんと付き合えたとしても一般的な交際は望めないこと必須。分かってはいるんです。
「ワーホリ行ってくるわ」ぐらいの感覚で「遣唐使(20年)行ってくるわ」とか言い出しそうだし、太宰府から京都に戻っても連絡くれなさそうだし、密教の普及でデートどころじゃなさそうだし。たまに「お出かけしようか」って誘われてついていったら 高野山 で、三鈷杵見つけて「あったあった。よし、帰ろう」とそのまま現地解散して嵯峨天皇のところへ直行しそうだし。「高野山を僕にください」!
「わたしと衆生、どっちが大切なの」、 と聞いても、間違いなく「衆生」って即答しそうな彼。
わたしと玉依御前(空海の母親)、わたしと 十大弟子、わたしと満濃池 、わたしとニューレオマワールド。だめだ悲しくなってきた。 どれにも勝てないと思う。
わたしが彼のためにできることといえば、せいぜい護摩木を集めるか、日に二度の食事を奥の院に運ぶか、 善女竜王になって旱魃を解消するお手伝い ぐらいしか。ってなんだよ、善女竜王になってって。わはは。
岡本太郎を支え続けた岡本敏子みたいなの憧れるけど(うちの父方の祖母もまさにそうだった) 、わたしかなりお転婆だからな…
とりあえず56億7000万年後まで待ちます。
(※真言宗及びお大師さん関係者の皆様、小娘の妄語とどうぞお見逃しください)
南無大師遍照金剛