IROKE / by co cayu

生まれ持った色気というのがある。単に肉感的な身体や潤んだ瞳のことだけを指すわけではなくて、ただそこにじっとしているだけで目を奪われてしまう佇まいとか、真っ赤な紅を引いた顔で油断ついでに見せるあのあどけない表情とか、そういうことを指すのかなと思っている。

 

後天的に纏った色気というのは、先天的なそれには敵わない。まるで天然物と養殖物の違いである。(鰻食べたい)

 

ただ、色気が「隙」や「余裕」に付随するものだとすれば、喋り方や所作で容易に打ち消されてしまうこともしばしば。

わたしの知人にもついつい見惚れるような美人がいるが、興奮するとパキパキと枝を折るような喋り方をしたり、身振り手振りがガサツになってしまい持ち前の色気がどこかにいってしまって非常にもったいない。

だからつい「あんまり喋らないほうがいいね」などとツッコんでしまうのだが、それはそれで彼女のキャラクターだからね。昨夜も、自分のことは棚に上げて「色気の使い方間違ってますよ」などと美人評論していました。いやぁ、美人だった。

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男の色気はと聞かれればそれはもう、「声」と「目元」にすべて現れるかと。

小粥調べ。