ketten / by co cayu

よく 、「なんで福岡に引っ越したの?」と聞かれる。

そんな時、わたしは幾つかの理由を挙げる。「住んだことがなくて、物価が安くて、食べ物が美味しくて、関西へ行くにも東京へ行くにも便利で、カルチャーが面白そうで、実家まで陸続きだったから」。大体みんな、「そっか」と言う。まぁそれ以外に言いようがないだろう、それで会話は終わる。

結局のところ、熊本を選ぼうが鹿児島を選ぼうが、同じ理由を言っていたかもしれないなと思う。

 

色んなことにおいて言えることだけど、

個人的には『これといった欠点がない=魅力的』ではないと思っている。むしろ欠点はいくつあってもよくて、ただそこに心が震えるほど愛せる何か 、がひとつでも欲しいと思ってしまう。色んなことが帳消しになるぐらい惹かれるものがひとつあれば、あとはあまり気にならない。そもそも完璧さを求めるとすれば己の中に求めるべきだし、えーと、だからわたしはよくダメンズを選んでしまうわけで、ってやかましいわ。

 

 何が言いたいかというと、福岡市ってわたしからすればこれといった欠点がない。大丸に行けば松栄堂の堀川も売っているし、街の画材屋に行けば欲しいものは揃う。お気に入りの炉端焼きの店、いつもミーティングするコーヒーやさん、バス、地下鉄、便利便利。その代わり、 あ〜〜もう好き!!死ねる!がまだ見つけられていない。これこそが、わたしが他の市町村に目移りするポイントなのだった。いっそ狂うほどホークスファンになりたいよ、とも思う7月最初の日。

 福岡市はね、快適です。すごく。