暗い話をする大人が多いなと感じる。それは病棟ではなく、外界のことを言っている。わたしが入院してから、ブログの読者数が倍になった。色んな方が気にかけてくださっているのだと思うけど、それに伴って更新するたびにメッセージがあちこちから来るようになった。「面白かった」「応援してます」の声もあるが、ほとんどが問わず語りに「今、すごくつらい」と自分の悩みを話すものだったり、「あなたは○○はしないほうがいいと思う」というようなネガティブな言葉がほとんどだ。あのね、申し訳ないけど楽しい話をしませんか?
治療を始めてから、これはダメです、これを必ず続けてください、などトンチンカンな治療のアドバイスも山ほどもらってきた(ここでははっきりトンチンカンと言わせていただく)。それで、その度に「それは血液のガンには関係ないやつです」と訂正する羽目になる。健康食品やパワーストーンを勧められることも多いが、日に3度弘法大師の御影に頬ずりするほうがわたしの細胞は間違いなく活性化するので、今後購入する予定はない。それにひとえにガンとは言っても、種類も治療法もそのステージも人それぞれに異なるものだから、誰かの持っている知識がわたしに必ずしも当てはまるものではなく、治療に関しては担当医と看護師のほかには聞く耳を持つ気はない。(そうでなくても人の話を聞かないのにだ)
この世はつらくて暗くて悲しいですか。救いがなくて、なんで自分がって思いますか。なにひとつ心癒すものはありませんか。あれもこれもうまくいかなくて、誰かにそれを聞いてもらって、悩みが解消されるものですか。そんなの軽くなっても、消えはしないでしょう。
今朝、太陽が生まれる瞬間を見ましたか?わたしは見ました。毎朝見てます。美しくて、手を合わせました。
わたしはその想いを受け止めることはできませんが、月や太陽は静かにすべてを飲み込んでくれると思います。だからまずはそうしてください。結構すっきりします。自然の癒しの力はすごいです。あとはあなたの気の持ちよう。考え方を変えてなんとかしてください。
こう見えてわたし生きることに忙しいので、暗いメッセージなんか寄越さないでくださいね、読みませんから。ふふ。
今日という日が、素敵な一日になりますように。