Gaka / by co cayu

「好きな画家は誰ですか?」この質問に毎回、うーんと唸ります。

「誰だと思います?」「草間彌生」「あ、はい。嫌いじゃないです」「岡本太郎とか」「うん、好きですね」「ね、好きそうです」

会話は大体このあたりでやめます。あとは脳内でポツポツ、思いついたまま答えてます。伊藤若冲、長沢芦雪。でも一番はね、安井曾太郎が好きなんです。大正〜昭和を生きた、日本の洋画家。学校の授業以外で油絵など描いたこともないのに。

安井曾太郎、多分作品を観ればあぁ、って声をこぼすかなと思うんですけど、彼の絵は不自然が至極自然な形で収まっていて、人物像の肌触りが容易に想像できて、「いやぁ、こんな絵は描けない」という感想に尽きます。こないだは街でばったり会った友人から、「最近の画風、とうとう狂ったかと思ったよ」と言われました。こんな絵は描けない、と思ってもらえたのでしょうか。それはとても嬉しいことです。

昨日はご依頼頂いた大日如来を描きました。どうもありがとうございました。

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