初恋 / by co cayu

久しぶりに映画を観てきました。選んだのは三池崇史監督の『初恋』。というのもわたしの好きな物書き・燃え殻さんがこの映画を「ベッキー 、覚醒」「全員愛おしい」と評価していて、なんだそれは、そりゃ観よう、と思い立ったんでございます。とはいえ三池監督作品、エログロ多めにつき若干苦手意識がありましたし、ベッキー については不倫をしようがしまいが好きでも嫌いでもなくて、ただ彼女の描く絵に関しては全く理解が出来ず、おい芸術なめんなよぐらいには思っていたんですけど。

で、観まして、やっぱりすっごく良かった。

何がよかったって、役者がみんなよかったです。本当にみんなよくて、そのなかでもやっぱりベッキー が最高でした。超素敵だった。恋人が殺されて復讐の鬼と化す役なんですけど、彼女の怪演は、不倫で大バッシングを受けた過去すらもマイナスどころかお釣りがくるほど最強な仕上がりでした。ベッキー 、すごいなぁ。三池監督によって完全に「覚醒」して、この人は女優というフィールドでもっともっと化けられると確信させてくれました。だからもう、芸術方面に入ってくんなよ、とも思いましたけど。やっぱりそこはね。笑

余命わずかなボクサーの主人公、借金の肩代わりにシャブ漬けにされて風俗で働かされるヒロイン。ヤクザと中国マフィアの抗争。冒頭のシーンで首が吹っ飛び、「おいおいどこが初恋やねん」という展開ですが最後にはきっちり「…初恋やなあ」と思わせてくれます、ご安心を。キャストも豪華で、個人的に【愛おしい枠】は内野聖陽、ムラジュン、藤岡麻美(ディーン・フジオカの実妹)。鑑賞後のこの爽快感をみなさまにも味わって欲しいところですが、控えめとはいえグロテスクなシーンもありますので各々の判断で観ていただけたらと思います。かしこ。

ベッキー が最高でした。

ベッキー が最高でした。