欲とか / by co cayu

某出版社の編集者によるセクハラ告発記事を読んで「あー」ってなった。ボーイッシュでもちんちくりんでも関係なく、女性に生まれたことを無力で絶望的なことのように感じる出来事は容易に起こる。

別に話してもいいことだと思うので言いますが、わたしは小学生のときに露出狂に遭遇している。女子高生のときには顔見知りのおじさんに援助交際を申し込まれ、画塾の帰りにはタクシーの運転手に卑猥な質問責めをされた。大人になってからも当然のように不快な出来事はある。誰かも書いていたのだけど、例えばこちらが恋愛感情のない人から「ワンチャンお願いします!笑」「泊まりに行っていい?笑」などと言われて真剣に抗議をすると、「いやいや冗談じゃん、なに怒ってんの?」みたいな返しをされてしまうこともある。こういったユーモアも品性のかけらもない一方的な欲望キャッチボールは受け取る気がない側からすれば単なるデッドホールでしかない。今度からスクショしてSNSで晒したいぐらい。そう、それくらい不快なんですよ。

好きでもない人間から自分の欲望をぶつけられることって、子どもが泣いて嫌がっているのに怪談を話し続ける真夏の夜の稲川淳二に似てるじゃん。いや、違う。稲川淳二はそんなことしない。訂正してお詫びいたします。

わたし自身に対しては下ネタ全般イケそう、というイメージがあるみたいですが、なぜか抗ガン剤治療後は全然そんなことはなくて、むしろ他人の性には潔癖寄りになっているうえ、復縁なんかは絶対あり得ないので元彼にも触れられたくないと思うタイプです、よろしくお願いします。