大人になったから少し真剣に考えてみよう。「ねるねるねるね」って一体なんなんだ。誰が何のために作ったのか。あの色合い、見た目…こわい。わたしがこの商品にコピーをつけるなら、【ポップと不気味のあいだ】にする。ねるねるねるね、だなんて、漢字ならばどう書くのか。子どもが読みやすいように、あえて平仮名表記にしてあるに違いない。ここでひとつの仮説を申し上げる。あれは動詞と会話文の造語で、〈ねる/ねる/ねるね〉から成る。まず、水とケミカルな粉を練って作る化学的なお菓子であるから、〈練る〉で間違いない。さらに、〈ねるね〉は締めの会話文としては「寝るね」と捉えるのが妥当であろう。これが某「ネルノダ(寝るのだ)」だと睡眠へ向かう強い意志が窺えるが、「ねるね(寝るね)」は先に寝る申し訳なさが滲んでいる。…何を言っているんだわたしは…。
先日、25年ぶりぐらいにねるねるねるねを買って食べてみた。美味しかった。
画像はウェブサイトより