418 / by co cayu

振り返り。鳥取県は八頭町、光澤寺さまでの小粥展はおかげさまで大盛況のうちに幕を閉じることができました。ご来場いただいたみなさまには改めて御礼申し上げます。貴重な時間をありがとうございました。善照寺曼荼羅も実物をご覧いただけて、お不動さまや弁財天さまをはじめ、たくさんのイラストたちが嫁いでいきました。作品を好きだなぁとか、いいなぁ、欲しいなぁって思ってもらえることが、わたしにはなによりの励みになります。

大阪から記録係に駆けつけてくれた川嶋くんがふと「ずっと前に、いつか小粥ちゃんの作品が祈りの対象になるかもねって話してたけど、今回の展示を見て、そうなってるなぁって思ったよ」という言葉をくれました。身に余る、でもこの数年間のすべてを肯定してくれるような嬉しい言葉でした。そして、作品に込めた祈りは、観る人がいてはじめてその祈りが動き始め、成就へと向かうものだとつくづく感じています。

国東に戻ってからはなんとなく日常の忙しさに揉まれていて、変わったことといえばアパートの管理会社から「他の住人の方からお経が聞こえるとの情報が…」と注意されてしまい、以降は観音堂でお経をあげるようになりました。声の音量には気をつけていたつもりですが難しいものです。反省。ちなみに観音堂は家の近くに2ヶ所あって、山の上のほうはとても立派なお堂です。自転車で九十九折りになった道をひいひい漕いで、汗をポタポタ垂らしながらよむお経もとてもいいものです。昔の人は娯楽も少なかっただろうが、こうやって祈りに向かう時間を日常に持っていたのかなと思うのでした。そんな感じで元気にやっています。