欲しいものがなんでも手に入り、検索すれば簡単に答えを得られる時代になっても、なぜ生まれてきたのか、死んだらどこへ行くのかということは見て見ぬふりをしたままに生きるのが人間だと言われます。その生死の問題の解決をするのが仏法である、ということに出会えたならば、すでにあなたが仏さまの救いのお目当てになっているといえるはずです。仏法が書かれた本を読むでもいいのですが、やはりご法話をお聴きになる機会をお持ちになってほしい。これは、仏さまがお坊さんのお声となっているからです。最初はわけがわからなくとも、ご法話を繰り返し味わううちに、ふいに刺さって抜けない矢に出会います。その矢に塗られた仏さまの智慧と慈悲が、あなたの全身に回ったことの証明として、大きないのちの安心が与えられるのだと思います。
わたしは僧侶でも仏さまでもありませんが、生きとし生けるもののいのちすべてを肯定し、また生きる力を与えてくれるような絵を描いていかなければ、と思います。この世に必要のないいのちなどないのです。「世のなか安穏なれ 仏法ひろまれ」。
※おすすめとして、浄土真宗僧侶であり哲学者であった大峯顯(おおみね あきら)先生のご法話があります。浄土真宗系の内容となりますが、これほど力強い救いのお言葉はありません。https://youtu.be/Ex2NGgQha34?si=pnV4B6aYfMrxfFI1