ふわふわした気持ちだったので、 近くの花屋さんでミモザを一本だけ買った。
春はあけぼの。
派遣のため通っている街は空が高くて、夕陽がとても綺麗に見える。ここは月もきっと美しく見えるだろう。想像豊かに、知らない街のことが好きになる瞬間。
明け方見た夢に、昔実家で飼っていた犬が出てきた。 どこで生まれて、どうやってうちに辿り着いたのかを話してくれて、兄弟の中で捨てられたのは自分だけだったと言った。帰りは犬を抱っこして歩いた、目が覚めた。
花瓶が無い我が家で、水飲み用の浅いグラスに踏ん反り返るミモザ。飼っていた犬の名は小春。
南無