邂逅 / by co cayu

とても美しい横顔を持つスペイン人の男性に出会ったのは2年前の夏。わたしはゲストハウスで働いていて、彼は旅人だった。お互いに真夜中の共有スペースで作業していたことがきっかけで仲良くなった。

わたしたちの共通点は絵が得意なこと、そしてチベットの文化に惹かれていることだった。

 

 ダイレクトメッセージの通知が鳴った、

「福岡?」

「Si, Fukuoka.あなたは?」

「スペイン、 俺 4/20-4/26 Tibet」

「Mui bien! わたしはNepal」 

「ネパールいいね、嫉妬」

「Haha!ラサの写真、見せてね」

「 あなたもネパールの写真送るの忘れないでね」

 

 

今日、久しぶりにやりとりをした。大体、お互いの所在と旅の予定を確認して終わる。

彼は、チック症なのだと思う。 いつも機械みたいな音を発している。本人はどう思っているか分からないけど、わたしはそれがなんだかとても好きだ。そして彼はとても美しい写真を撮る。真顔でジョークを言う。日本語を勉強している。ネパールの美しさを知っている。

 

 また会えるといいな、と思える人が世界中に増えて忙しい。

また会いたいので長生きしよう。

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