おはようございます。昨日別府へ戻りました。お地蔵さまのところへ行きましたら、誰かが飴をお供えしてくれたようで大変ニコニコしていました。仏花の枯れたところだけをハサミでパチパチ整えて帰宅。はぁ、自宅の落ち着くことよ。
わたくしが別府に戻ったということは、善照寺さまの曼荼羅が完成したということ。お陰様で無事にお納めすることができました。厚かましい言い方をするなら、今回はこのお寺の阿弥陀さまにお招きいただいたんじゃないかなと思ってしまいました。
細かい下書きやデザインを決めると我が入るので、瞬間的なインスピレーションを頼りに、あとは天にお任せしました。自分を空っぽに。わたくしは絵を描くこと以外には本当に集中力がなくて常に妄想に支配されているのですが、絵を描いているときだけは自分でもキャンバスに潜り込むほど集中している気がします。ネパールで仏画の先生がよく「ニュカに話しかけるとこわいぞ」と言っていました。(ユカ、の発音がニュカに聞こえる)
王道を歩むことを選ぶと自分を殺す瞬間が出るのかなぁ、などと思ったりします。わたくしのような野良の絵描きでさえ見た目やエピソードがひとり歩きすることもあるし、たまたま絵を見てもらえた人に「もっとこうしなよ」「こうしたら売れるよ」と言われることなんてザラで、毎回「うるせえよ」って思ってるんですけど、結局「あなたに描いてもらいたい」というご依頼に自分でも満足するものが描けて、それを喜んでもらえた瞬間にすべてが帳消しになる気がします。今回の善照寺さまの曼荼羅みたいに。またお披露目の機会を設けたく思います。
ありがとうございました。さて次の絵を描きましょう。